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仁顕王后が廃庶人になった本当の理由

ドラマでは粛宗の母后を毒殺した濡れ衣を着せられた仁顕王后(イニョンワンフ:인현왕후)ですが、これはフィクションです。
今まで記述してきたように、母后の死と廃庶人になった年には、史実では5年の開きがありました。
それではなぜ仁顕王后は中殿(チュンジョン:중전)の地位から庶人にまで落ちることになったのでしょうか?


己巳換局(キサファングク:기사환국)による西人の没落と連動しているのはもちろんですが、それだけで中殿の身分を剥奪するのは、道理を慮る儒教国家朝鮮では決して起きうることではありません。
理由については、詳細な記録が残っています。



粛宗実録(スクチョンシルロク:숙종실록)

粛宗の御代の記録をまとめた朝鮮王朝実録の一部に、備忘記(びぼうき/ミマンギ:비망기)についての記載があり、そこに粛宗の思いが綴られています。

粛宗15年(1689) 5月2日付の粛宗の備忘記。
(備忘記というのは承旨(秘書)に伝えられた王の命令文。粛宗が作成した備忘記には仁顕王后廃位の理由が具体的に記録されている)


中殿は嫉妬心もさることながら、悪辣な計略を作り、歴代王と王后の命令(お告げ)だとして、公然と声も高らかにこう言った。

「その女(チャン・ヒビン)の運命には本来息子を持つということはないから、主上(チュサン:王のこと)がことに努めても、結果が出ることはないでしょう。中殿(王妃)が子宝に恵まれることは、歴代の先祖と異なることはないでしょう。(だから中殿と事に励みなさい)」

と私(粛宗)に話した。
こんな話は子供でも信じないことは明白だ。
まして、先祖の加護があってチャン・ヒビンから王子が生まれたことによって、中殿の主張が計略だったことは明白となったのに、この期に及んで誰をだますのだろうか?



ようするに、粛宗がセックスを励んでも、チャン・ヒビンが王子を生むことはないと、ご先祖様がおっしゃっていると、中殿は妄言を言っていたのです。
けれど、実際にはチャン・ヒビンから王子が生まれたので、中殿の主張が計略だったと、粛宗は記述しているわけです。
これだけでなく、四柱(占い)で相性が悪いだの、なにかと罵詈雑言を並べ立てました。

※中殿と後宮では嫉妬はご法度です。このあたりは現代の感覚とことなりますが、王統の維持が第一の役割である妻たちの間での嫉妬は罪に当たるのです。


このような言葉をずっと耐えて聞いていた粛宗ですが、待ちに待った王子が生まれ元子(ウォンジャ:원자)に冊封し地位が固まったところで、とうとう堪忍袋の尾が切れて、中殿を追い出してしまったのです。


ドラマでは善の仁顕王后vs悪のチャン・ヒビンという構図ですが、史実ではかなり違っていました。
これらの出来事もチャン・ヒビンの謀略だったらスゴすぎですが、さすがにそれは裏読みのしすぎですね!






テーマ : 韓国ドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ



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さくさく

Author:さくさく
本業はアジアを駆け巡る旅人で、アジアン雑貨のネットショップオーナーです。
タイにはしょっちゅう行くのですが、実は韓国へは一度しか行ったことがありません(笑)

数えたことはありませんが、週に20時間、累計100本以上の韓国ドラマを見ていると思います。
ここ数年は、20話程度のミニシリーズではもの足りず、大河ドラマ(時代劇)や150話程度の日々ドラマにはまっています。

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