トンイ第11話のこぼれ話 監察府へ、けれど?

トンイ第11話。
最終盤にドラスティックな場面が集約されています。
そして、そこには???が


キーワードは「諺文教旨(オンムンキョジ:언문교지)」「内需司(ネスサ:내수사)」「監察府の官女に」


粛宗(スクチョン)がチャン・ヒビンの

「あれだけ才のある娘が、身分の壁によって奴婢のままでいるのは残念だ」

との言葉を思い出し中殿(イニョン王妃)のところに行きます。
これは何をしに行ったかというと「諺文教旨(オンムンキョジ:언문교지)」を得るためです。



「諺文教旨(オンムンキョジ:언문교지)」とはハングルで書かれた大妃や中殿が下す命令で、宮中の後宮である内命婦(ネミョンブ:내명부)を統括する中殿の命令(命令書)です。
王といえども、内命婦については口出しできないのが慣例ですので、内命婦内の人事、つまりはトンイを監察官女へ登用することを、お願いしに行ったわけです。


その後、その噂を耳にした監察官女たちが監察府の最高尚宮に反対意見を述べにいきました。

「お考え直しください。あってはならないことです。」

と。

最高尚宮の返答は

「すでに内需司から決定が下り、諺文教旨が伝達されている」

というものでした。


シーンが変わって内需司(ネスサ:내수사)のトップ正5品典需(チョンス:전수)の前にトンイ登場。
典需が諺文教旨を読み上げます。

「所属を変更し監察府へ」



この一連の流れに疑問を感じた方は、かなりの朝鮮王朝通です


実は王と中殿の命令を明確に分けなければいけないのです。


内需司とは王宮の財産管理をする部署で、米穀や布などをはじめ、奴婢も管理しています。
奴婢も両班も人間ですが、奴婢はただの財産なんです。


そのため、この手続自体は他の官奴婢同様、王によって命令が下されます。
ここで官女トンイの誕生です。一般の官女・内人(ナイン)の身分を得ました。


次に中殿の出番です。
身分の移動したトンイを監察府の内人(ナイン)に任命します。
このときの命令こそが「諺文教旨(オンムンキョジ:언문교지)」によるものです。


この2つの命令を内需司の1つの命令書で行ったことにより、不整合が生じたわけですが、知らなければすんなりと見て感動できるシーンではありました。
けれど・・・


中殿が下した諺文教旨なのに、署名が内需司典需・金さんになっていて、内需司の命令として行われたのです。
諺文(オンムン:ハングルのこと)で教旨を下すというのは、漢文が不得手な女性だからこそのもので、内需司がハングルで公文書を書くなんてありえないことなんです。


トンイがムスリだったという説に元々無理があって、それをもとにドラマを構成しているので、至る所に出る不整合は仕方のないことなのですが、もう一歩踏み込んだ設定をしてもらいたかったなって思います。
教旨を2つ用意して、内需司典需と中殿の代理の尚宮とが並んでいればよかっただけですから。


今回の記事はツッコミ過多になってしまいましたが、整理しとかないといけないと思って・・・

テーマ : 韓国ドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ



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さくさく

Author:さくさく
本業はアジアを駆け巡る旅人で、アジアン雑貨のネットショップオーナーです。
タイにはしょっちゅう行くのですが、実は韓国へは一度しか行ったことがありません(笑)

数えたことはありませんが、週に20時間、累計100本以上の韓国ドラマを見ていると思います。
ここ数年は、20話程度のミニシリーズではもの足りず、大河ドラマ(時代劇)や150話程度の日々ドラマにはまっています。

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