チャン・ヒビンの本貫 決定的なミス

トンイ第23話。チャン・ヒビン一派の悪漢に襲われ礫を胸に受け瀕死のトンイ。どうなる???
とういところで終わりましたね。
もちろんこれはフィクションで、史実ではありません。
来話からは水戸黄門のように旅に・・・。


さて、今話ではついにチャン・ヒビンが念願の中殿になりました。
その冊封式で、決定的なミスを発見してしまいました。
それも、日本人や中国人なら絶対にしないだろうと思われるミスです。
気の利いた小学生でも築いてしまうかもしれません。

それは・・・チャン・ヒビンの本貫。(本貫は日本でいう本籍。朝鮮では出自はとても重要)

kyoji.jpg

上の画像は冊封式に読まれた教旨です。
そんなに注意して見ていたわけではないのですが、都承旨(トスンジ:도승지)が読み上げるセリフと、教旨に書かれている文字に、ミスマッチを感じたのです。
都承旨は

「仁同張氏(インドンチャンシ:인동장씨)ルル 中殿(チュンジョン)エ冊封(チェッポン)ハンダ」

と言っています。(実際にはリエゾンで「チュンジョネ」という音になっています)
これは問題なしです。

では、教旨に何かしらの不備があるのかと思い、一時停止してみました。
なんと、安東張氏(アンドンチャンシ:안동장씨)と書かれているではありませんか!

もし、これが一族の英雄についての誤りだったら、仁同張氏会は猛烈に抗議をしたことでしょう。
幸いにもチャン・ヒビンは三大悪女のひとりであるため、同族の恥部。
そのような抗議はなかったようです。


それではなぜこのようなミスが起きたのでしょうか?
韓国人が漢字を捨ててしまったからというのが最大の理由ですが、安東(アンドン:안동)という単語のネームバリューにもあるように思えます。

安東金氏(アンドンキムシ:안동김씨)といえば、イ・サンの息子純祖の后純元王后の本貫で、その後の二代の王の御代にも強権を持った臣下が政治を牛耳り専横する勢道政治を行った家門です。

また、儒教の里としても有名な地名です。
そんなネームバリューが邪魔して、つい安東張氏(アンドンチャンシ:안동장씨)と書いたのでしょう。


当ブログ「トンイ考」でも以前に指摘していますが、日本や中国・台湾にドラマを輸出することは既定路線なのですから、このような初歩的な漢字のミスには注意して欲しいものです。
興が冷めてしまいますからね!


※安東張氏(アンドンチャンシ:안동장씨)自体は存在します。ただし、チャン・ヒビンの本貫ではありません。

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術



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勉強になりました

安東金氏は知っていたのですが、安東張氏もいたとはしりませんでした。

Re: 勉強になりました

> 安東金氏は知っていたのですが、安東張氏もいたとはしりませんでした。

日本人の知らない本貫ってたくさんありますよね!
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さくさく

Author:さくさく
本業はアジアを駆け巡る旅人で、アジアン雑貨のネットショップオーナーです。
タイにはしょっちゅう行くのですが、実は韓国へは一度しか行ったことがありません(笑)

数えたことはありませんが、週に20時間、累計100本以上の韓国ドラマを見ていると思います。
ここ数年は、20話程度のミニシリーズではもの足りず、大河ドラマ(時代劇)や150話程度の日々ドラマにはまっています。

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